腹痛が続く際に
気を付けるべき生活習慣
腹痛が続く際には、医療機関の受診をすると同時に、生活習慣を改善する必要があります。
慢性的な腹痛を改善するためには、特に「食生活」、「運動習慣」の見直しが重要です。
このページでは、それぞれについて詳しく解説致します。
食生活で
気を付けるべきこと
- 脂肪分や刺激物の制限
脂肪分の多い食品や辛い食品、アルコール、カフェインなどは、胃腸に負担をかける可能性があります。腹痛が続く場合は、これらの食品を避けるか、摂取量を減らすように心掛けましょう。 - 消化の良い食品の摂取
消化の良い食品は胃腸に優しく、負担を軽減することができます。うすいおかゆやスープ、蒸した野菜、柔らかい果物などが含まれます。 - 食事の回数と量の調整
大量の食事を一度に摂るよりも、小分けにして軽く食べることが良いでしょう。胃腸の負担を減らすために、頻度を上げて少量ずつ摂るようにします。 - 食物繊維の適切な摂取
適度な量の食物繊維は腸の動きを促進し、便通を改善する助けになります。ただし、腹痛が続く場合は、食物繊維の摂りすぎに注意が必要です。食物繊維の摂取量を調整して、自分に合った適量を摂るようにします。 - 水分の摂取
十分な水分を摂取することで、脱水を予防し、胃腸の動きをサポートします。ただし、腹痛が続く場合は、飲みすぎに注意して、こまめに少量ずつ水分を摂るようにします。 - 個人の体調に合った食品の選択
各人の胃腸の状態やアレルギーなどによって食べられる食品が異なります。自分に合った食品を選び、症状に合わせて食事を工夫することが重要です。
運動習慣で
気を付けるべきこと
- 軽い運動
軽い有酸素運動(ウォーキング、ストレッチ、ゆっくりとしたヨガなど)は、胃腸の働きを促進し、消化を助けることがあります。ただし、激しい運動や激しい体勢のヨガは腹痛を悪化させることがあるので避けるべきです。 - 筋力トレーニング
腹筋や背筋を鍛えることは、胃腸のサポートに役立つことがあります。ただし、腹痛が強い場合は無理をせず、軽いトレーニングにとどめるようにしましょう。 - 運動のタイミング
食後すぐや腹痛の強いときに激しい運動を行うのは避けるべきです。食後には軽い散歩などの消化を助ける運動が良いでしょう。 - ストレッチ
腹痛が過度の緊張やストレスによるものである場合、深呼吸や瞑想などリラックスすることが胃腸の健康に良い影響を与えることがあります。 - 個人の体調に合わせる
自分の体調や症状に応じて、運動の強度や時間を調整しましょう。無理をせずに体を休めることも重要です
その他の項目で
気を付けるべきこと
- 十分な睡眠を取る
睡眠不足はストレスや体調不良を引き起こす可能性があります。腹痛が続く場合は、十分な睡眠を確保するように心掛けましょう。 - ストレスの軽減
ストレスは胃腸に影響を与えることがあります。リラックス法や瞑想、趣味に時間を費やすなどでストレスを軽減することが重要です。 - 禁煙・節酒
タバコやアルコールの摂取は胃腸に負担をかけることがあります。腹痛が続く場合は、禁煙や節酒を検討してみてください。 - 薬の過度な使用
過度な解熱鎮痛薬の使用は胃腸に影響を与える可能性があります。長期間の薬の使用は医師の指導を仰ぎましょう。 - 体温管理
腹痛が続く場合は、体を冷やさないように注意してください。適切に温かく保ち、体温を安定させることが大切です。 - 暖かい着衣
寒冷な環境下では体が緊張してしまい、腹痛を悪化させることがあります。暖かい服装を心掛けましょう。 - 無理な姿勢や重労働の避け
腹痛が強い場合は、無理な姿勢や重い物の持ち運びを避けるようにしてください。
食生活、運動習慣、その他の項目において、適切な対処を取っても腹痛が続く場合には、消化器疾患が潜んでいる可能性が高いと言えます。「ただの腹痛だろう」と軽視せず、必ず医療機関を受診するようにしましょう。
当院では、消化器診療・内視鏡検査に特化したクリニックとして、患者様に苦痛の少ない内視鏡検査をお届けできるよう、様々な工夫をしています。腹痛が続いてたり、気になる症状がある方は、お気軽にご相談下さい。