血便が出た際には
病院に行くべき?
血便が出た際には、病院に行くべきかどうかを悩む方が多いかと思いますが、結論として、「血便が出た際には基本的に病院にいくべき」と言えます。
血便は、重篤な疾患に罹患している可能性を示唆するものです。楽観的に捉えることは得策とは言えません。
とはいえ、実際に病院で診察を受けても問題が無いケースもあるため、その目安を本ページでは解説していきます。
病院に行くべき血便
①大量の出血
血便が非常に大量で、便器内や便紙に鮮明な血液が多く見られる場合は、速やかに医師の診察を受ける必要があります。これは重度の出血の兆候であり、救急医療が必要な場合さえあります。
➁激しい腹痛が伴う
血便と共に激しい腹痛が伴う場合は、炎症性腸疾患や腸壁の損傷が考えられるため、速やかに医師に相談しましょう。
③肛門付近に激しい痛みが伴う
軽度の痛みであれば、外痔核や力んだ際に肛門が切れたケースが考えられますが、激しい痛みが伴う場合には注意が必要です。
④高齢者やリスク要因の存在
50歳以上の高齢者や大腸がん、消化性潰瘍、炎症性腸疾患などのリスク要因がある場合、血便が出た際には医師の診察が必要です。
⑤継続的な血便
血便が一過性ではなく、継続して見られる場合は、何らかの消化器疾患に罹患している可能性があります。
⑥付随する症状がある
激しい腹痛の他に、貧血・吐き気・体重減少・悪寒など、出血以外の付随症状が見られる場合には、一過性の単純な出血ではないことが予想されます。消化器疾患に罹患している可能性が高いと言えるため、早急に病院を受診しましょう。
様子を見ても良い血便
すぐに心配のいらない血便
病院に行くべきかどうかは個別の症状や状況に依存します。
一般的に、不明瞭な血便や症状が続く場合、医師に相談し、評価と適切な検査を受けることが重要です。
①出血量が少ない
出血がトイレットペーパーに少量付着する程度である場合には、痔や肛門が裂けたことによる出血である可能性が高いと言えます。外傷による一時的な出血である可能性がありますが、症状が続く場合は医師に相談しましょう。
②食事による色の変化
食事や食品の摂取によって便の色が変わることがあり、特にビーツや赤い染料を含む食品を摂取した場合、偽の血便のように見えることがあります。
③過去に既知の痔症状がある場合
過去に痔の診断を受け、血便の症状が似ている場合は、痔による可能性が高いです。しかし、新しい症状や変化がある場合は医師に相談しましょう。
当院は、消化器診療・内視鏡検査に注力しているクリニックとして、患者様に苦痛の少ない内視鏡検査をお届けできるよう、日々研鑽を積んでいます。内視鏡検査を受けることを検討されている方は、下記より当院の内視鏡検査の特徴をご確認下さい。